毎日角掃きをさせて頂いています。
毎朝掃除をし続けると「一寸したこと」に気づくようになれます。「小鳥が鳴き出したなぁ」とか「虫が活動し始めた」とか、「明日あの蕾開くかな?」とか、ある時間を過ぎると「空気が変わる」とか色々。
様々な企業さまの撮影をさせて頂いています。
「会社の笑顔」を撮影します。いいでしょ(^_^)v
でも、大切な事は撮影の際に「気づく力」が発揮できるかどうか。「一体社会に対して何をされようとしているのか」「会社の沿革は?」「経営理念は?」「何故何のために」「何を目指して働いておられるのか」等々。
会社の笑顔=本質。「撮影」とは会社と働いている人々と向き合う事。
私たちはご依頼頂いた事業や業界に詳しくない分、気づく力が必要になります。詳しかったら逆に「本質」が見えないかもしれません。
昨日
テレビで、ブラジルのアーティスト
大竹富江さん100歳が
「作品に名前を付けない。見る人が囚われるから。」と仰っていました。見る側の創造力を「かき立てなければならない」。思考を止めてはならない。
禅の老師は
「過去の一切合切を持ち出さない力を得よ」と仰います。その場その瞬間に「何を見、何を感じるか」その一息・刹那に生きることができるようにと。
私の「使命」は
「そういう人財を育てる事」
これはプロ・アマ分け隔てありません。目の前の事象を「どのように見」「どのように感じ」そして「写真でどう人に伝えるか」そういう事の手がかりが掴めるようにしてさしあげること。
そのあたりを「あきら」かにし、世話を焼かせていただきます。
企業さんの撮影では、現場で撮影を進めるほどに
「BS/PL」が見えてくるのがあるべき姿だと思います。事業規模・何にお金を掛けておられて、何処で儲けが発生しているか等々。実際の金額(形式知)ではない暗黙知として見抜けないとなりません。
かの「決定的瞬間」の
ブレッソンも「銀行の年間報告書」に載せる写真を依頼された際に「銀行のことはさっぱりわからなかった」と書いているものの、素晴らしい撮影をしています。
これは
過去の情報がない、とらわれるものがないともいえます。
「会社の笑顔を撮る」というのは、理念系映像集団とって「使命」であり「アート」なのです。
故に私は「アーティスト」を育てるのが使命となります。