先日東京での撮影中のこと。
会合に参加された方が、お世話役の方の陰口を言っているのが耳に入ってきた。
お世話役の方は皆さんの為に「善かれかし」とお世話をされているのに、言われ無き誹謗中傷がされている。
全ては開かれているのに、そういうご苦労、実態、その本質を見ようとしない。「衆生の自秘」である。その上で自分だけの価値観で判断し、陰口を言う。私だけではなく付近に居た人にも聞こえたはずだ。
また真言密教にはもう一つ「如来の秘密」というのもある。その人がまだ本質を理解出来ないうちは、仏様はその人のために秘密にしているのである。
さて、いくら「秘密に」といっても、人の口に蓋をすることが出来ないので、一旦言葉に出してしまったら、それはどこからともなく漏れ聞こえ、やがては相手の耳に届くことになるだろう。
また具合の悪いことにそういう時には「尾鰭(おひれ)」が付いて、おもしろおかしく伝わっていく場合が少なくない。
そして相手の耳に届いた時には、発した本人が思っていたこととは違うとんでもない情報として伝わることも十分考えられる。
そうであるならば、常に「人として正しい事」を発することが大事になってくる。それは口先だけではなく、心の底から本心・本質・真理として「言霊」として発しなければならない。
そういう言霊は、人から人へ「善循環」を興すに違いない。
このネット時代。全ての人が幸せになる為の情報の発信の仕方を、自分も含めて今一度学び直し、身につけ、実践しないとならないと思う。