もうブライダルの仕事を22年やってます。
始めた頃からブライダルビデオを何とか変えたいと思っていました。
当時の業者さんでは共感いただけなかった為に、自分たちで撮って編集することにしました。
リスク分散&研修を兼ねて3台で撮影することにしました。
その際に、それまでのブライダルビデオを脱却したかったので、型にはまった撮影をしないように心がけて貰いました。
同時に、3台回っているので三分の一の役割を演じるのではなく、あくまでも「一分の一」=「一人で撮影に入っている気持ち」で撮影にあたって貰い、素材が一分の三になれば、編集に手間は掛かりますが、とっても善い物が出来ると考え、その考えでやってきました。
結果は、2時間半や3時間を超える尺の映像で有るにも関わらず、お客さんからは、「何度も見た」「見だしたら結局最後まで見てしまった」「親が夜中に泣きながら見ていた」など沢山のお客様の声を頂けるようになり、またそのサンプルが、ビデオ撮影を考えていなかったお客様をも魅了しその感動を共有したいと共感され、善循環が今も続いています。
さて、最近思うのは、「リセット&ステップアップ」
今までスタッフさんには自由に撮って貰ってきましたが、
highland-tokyo.comさんのブログの記事で、覚醒しました(^_^)v
またこのブログへのクリス氏のコメントにある、リンク先のスティルモーションの映像を見て、「信念に基づいたルール決め」の重要性に気がつきました。
毎週末撮影とその編集を繰り返しながら沢山の気づきがあるのですが、例えばその一つとして、
3台で撮影するとどうしてもスタッフ同士が映ってしまうことがあります。
今までは、「3台(スナップを入れると最高5レンズ)が色んな所を狙っているのでどうしても自分が映ってしまうことがあるので、映った時の自身の所作振る舞いが美しくあって欲しい」と願ってきました。女性が多いので、笑顔で立ち居振る舞いが気持ちよければバックグラウンドにスタッフが映っていても善しとしてきました。(深夜番組の外ロケなどでスタッフさんが映った時にチョット楽しかったりしますしね)
勿論よっぽど不細工な(そんなスタッフはいませんが)場合はダメですが。
編集も手伝ってくれているスタッフが、スティルモーションの映像にコメントしている(SMではない)人のブライダルの映像を見ていた時に、撮影スタッフが映っていて、「やっぱり残念な感じがしますね。自分たちのは仕方がないと思って編集してますが、お客さんとしては・・・」
「インサイドアウト」の見方ではなく、「アウトサイドイン」の見方で行くと何か出来ないか・・・・
例えば私達はインカムを使いませんが、同じ会場で見渡せる三脚のスタッフは他のスタッフの動きが見えます。予測して他のスタッフが動きそうな時は「お二人のアップ」へ行っておけば、お二人の前をスタッフが横切らない(そんなことしないと思いますが)限り、スタッフは画面外で撮影位置を変更することが出来ます。
一寸した事ですが、長年やってくれている撮影スタッフはこんな事言われなくても実践してくれています。
が、「信念に基づいたルール」として明確にすることで、撮影が確実になり、新しく研修に入ってくるスタッフさんも「何をどうすればよいのか」暗黙知が短時間で共有出来るのではないかと気がついたのです。
これはほんの一例です。一脚、マーリンや、レール、イオスムービーなどやれることはまだまだ沢山ありますから、リセット&ステップアップするにはちょうど良い時期に遭遇しています。素晴らしいブライダルビデオを欲しているお客様の為に、更なるステップアップを一つずつ確実にこなしていきたいと思います。
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