今回は2004/03/12発行のメルマガです。
この頃より、一生懸命ブライダルビデオの付加価値を考えていました。撮影する人の心を育てないとと言うことを考えています。テクニックや経験は後でいくらでも身につけていけますが、同じ「思い」や「志」を皆で共有し、チームとして取り組んでいく。
今までも目指して結果が出てますが、更に素晴らしい仕事が出来るチームを創造していきたいと思います。
http://www.melma.com/backnumber_86769_2193651/
☆彡
☆『営業写真館に かけがえのない固有価値を』第8回
「変革を行わなければ、存続は無い!」
老舗写真館経営 ヲバタ
締め切りを忘れていた、ヲバタ@京都です。ゴメンナサイ。ちょっとバタバタしていたので、予定に入れるのを忘れていました。では、何をバタバタしていたのかお送りしましょう!
同業者の方!な~るほど!と思ったら、パクッテね!
▼映像は文化だ!
さて、個人の映像は文化になるでしょうか?
答え、なります。
NHKや民放などで、よく昔の写真や、映像が無いか探したりしていますよね。個人が撮った映像でも時間が「宝物」に換えてくれるのです。
先般、50年前の動画フィルムを編集する仕事に恵まれました。モチロン無声。その映像はある奉仕団体の結成時の式典の記録なのですが、今となっては戦後間もない頃の、人の顔・服装・車・電車・風景などが写っており、当時撮られた時点では発生していなかった、価値があります。
つまりそれは、50年前の文化が写っているのではないでしょうか。こうなると、別にその奉仕団体という、枠の価値ではないと言うことになります。今関係の無い人が見ても、価値あるモノになる。
無声でしたので、映像として面白そうな部分をカット編集し、選曲し仕上げました。とてもいい仕事をさせて頂きました。感謝!
▼ブライダルビデオにも応用できないか?
現在ブライダル業界では、ビデオの受注率が著しく墜ちていると思います。色々と新しい企画をしてそうでもないところもモチロン有ると思いますが、よくお客様から言われることとして、
「新居に友達が遊びに来ても2時間のビデオはつらい」
「一度見たらあまり見ないしね」
「もっと近くで撮影して欲しい」等が、あげられます。では、解消しましょうということで・・・・
▼「戦略クラフティング」と、いうらしい・・・No.108号参照
ブライダルビデオも、5年後、10年後、50年後を想定して、撮影してみたらどうなるのか。と言うことに挑戦してみることにしました。
私が訴えたのは、それだけ。
その代わり、未来に私達が撮った映像で、どのような事が起こるか、出来るだけリアルに伝えました。当然それは私達自身が現在感じることが出来ますから、理解して頂くには簡単だったようです。
例えば、縁起でもないですが、誰かが死んだとする。遺品を整理していたら、写真が出てきたとする。多分一枚ずつ見ては手が止まり、家族間で会話が生まれるかも知れません。
お孫さんは、おばあちゃんの姿は知っていても若い頃のおばあちゃんは知らない。話だけで聞くより、写真が有ればどうか。映像があって、喋っていたらどうか。
結婚する新婦さんには打ち合わせの時に、「今日帰ったら、ご両親の婚礼写真を是非見せてもらってください」とお話しするようにしています。そして本当に写真を見られたら、どうか。
何かが起こると思いませんか?
その元になる映像を、撮影して差し上げているのです。
▼テクニック・マニュアル一切無し!
以上の事柄を皆でよく話し合って、意味理解して頂いています。後は「やってみなはれ」オンリー。モチロン私も撮影します。が・・・・
「ここはこう撮って。これはアカン。こういう時はこういう風に!」なんて、一切やっていません。何故か?
答えは簡単!それやってきたから、お客さんから飽きられたのですから・笑
哲学的なことだけ伝えて、後は現場で判断して頂いています。その結果凄いことになってきました。
▼見せれば売れる商品に!
お客様との打ち合わせの時に、ビデオの話をしますと決まって言われたものです。「一度見たらあまり見ないしね」そんな声にお応えしますとばかりに、「仮称・戦略クラフティングビデオ」を見せますと、少しずつ受注が増え、そして回を重ねるゴトに、皆が現場で考え出してくれています。
「もっと、こうすれば良いのではないか!」
そうです、私のお客様からズレた考えで、「ああせい、こうせい」ではなく、お客様に一番近い現場で「こうしたらいいのではないか」「こうしたいのだが」という声が聞こえてきます。
そして納品すると、みんなとても喜ばれます。何故って?
サンプルで、全く関係のない他人の婚礼ビデオに見入ってしまったお客さんが、自分がそこに主人公として登場しているモノを手にするのですから、喜んでおられるのですね。
このとても良い感じは、「伝染」します。スタッフ間で、お客様間で。そして生産性も上がっていくし、クオリティーも上がっていく。こんなもんでええやろ~というゴールがない。もっとこうすれば、ああすれば・・・いい感じです。
▼50年後に誰かが見て感動してくれることを夢見て
セールスして、受注して、撮影してお金もらって、納品して終わり!ではないのですね、映像事業は。
大学や学校で映像教育を受けた学生諸君!この業界で映像の固有価値を最大限に高め、自分を高め、人に喜ばれ後生に残る映像を残してみないか!
そんな、若者大募集です!
▼固有価値をテーマとした写真集も発売します。
このメルマガの執筆者の植木さんに触発され、来週プレスリリースします。さて取りあげられるかどうかお楽しみです。今回紹介したビデオから更に発展した企画を来月プレスリリースします。
同業者の方!参考になりました?
■プロフィール
ヲバタ@京都:男43歳子年獅子座A型
異業種交流会デジホリック世話役